スライディングハーモニクスからの出だしで始まる。
ズンズク ズンズク と刻まれるパワーコード、続いて加わる、がなり気味の
デーモンボイス。
躍動的に、その一方で淡々と進む曲はギターソロを迎える。
強引に言い切ればジェイル節と呼べる、らしいフレーズ。
中盤から怪しげな旋律を奏で、それを継承するようなツインリードから
高速ハーモニクスで締める。
終盤テンション上がりまくるデーモンとバックを支えるメンバーの演奏。
テンポも上がり、どかん!と終わるいさぎよさ。
この曲はモトリーがなんちゃらとか言われることがたまにあり、事実、当時学校の先輩も
そんなことを言っていたが、そんなことはその曲を知らない俺に取ってはどうでも
いいことだったのである。
「だってカッコいいじゃないですか。」
この一言で終わりなんです。
ぱくりと感じるか否かは、その曲を聴いて、それぞれが感じることなので、この曲は
それではない。と今も思っている。
さて、J&Aのツインリードだが、1週目と2週目で高低が入れ替わるという手法を
とっているようだが、非常に自然に曲は流れていき、カッコいい。
非凡を念頭に置いていたジェイルのこだわりが光る瞬間である。
CD、カセットの語り付きバージョンも、フェードインするベースソロがマッチして、
また味わい深い。
有害行脚で聴けるA&Lバージョンも、脂ののった両名を堪能できる名作である。